ICP-OES

ICP-OES(Inductively Coupled Plasma Optical Emission Spectroscopy)は、主に金属イオンを含む微量元素を高感度で検出できる分析技術です。

ICP-OESの原理は、サンプルをイオン化し、発光する光を検出して元素の定量を行うことに基づいています。

ICP-OESは微量元素を検出することができる高い感度を持ち、多元素同時分析が可能です。

ICP-OESとは

ICP-OESは、高感度・高精度な金属元素と一部の半金属元素の分析が可能な技術です。炭素や窒素のような軽元素の測定には向かないため、これらの元素を分析する場合には他の手法を使用する必要があります。ICP-OESの主な利点は、その高い感度と多元素同時分析が可能であることです。微量元素の定量分析に広く利用されています。ただし、ICP-MSほどの高感度ではありません。

ICP-OESの原理

ICP-OESの原理は、サンプルをプラズマ中でイオン化し、そこで発生する光を検出することで元素を定量することに基づいています。

    1. イオン化
  • サンプルを液体に溶解し、噴霧装置により霧状にする。
  • 霧状のサンプルをアルゴンガスによる誘導結合プラズマ(ICP)に導入。
  • ICP内の高温(約6000〜10000K)でサンプル中の原子をイオン化し、発光させる。
    2. 発光検出
  • プラズマ中で発光する光を光学系を通じて分光器に導入。
  • 分光器で光を波長ごとに分散させ、各元素に特有の波長の光を検出。
  • 検出された光の強度を測定し、各元素の存在量を定量化。

また、複数の元素を同時に分析できる多元素同時分析が可能であり、1つのサンプルの分析にかかる時間は数秒から数分程度と迅速です。しかし、ICP-OESにはサンプル中の他成分(マトリックス)が分析結果に影響を与えるマトリックス効果や、発光強度の変動による干渉などの課題もあります。正確な定量分析を行うためには、キャリブレーション(校正)が重要です。既知の濃度の標準物質を用いて機器の感度を調整し、サンプルの分析結果を正確に定量化します。標準物質を使用することで、分析の信頼性が高まります。